櫻井先生・高杉先生、3月末から今まで大変お世話になりました。
「将来歳をとっても仕事に困らないような資格が欲しい」という比較的軽い気持ちで始めた宅建の受験勉強でしたが、そこには想像以上にハードで濃密な日々が待っていました。
それでもここまでやってこれたのは、親切で丁寧な先生方のサポートのおかげです。
まずは櫻井先生。
先生の講義はいつも分かりやすく、宅建ど素人の私でも少しずつ内容を理解していくことができました。
しかも、耳にスッと入ってくるような美声です。
毎回、絶対に押さえておくべきところ・捨ててもいいところをしっかり分けて教えてくださるため、自分で勉強する時も迷うことなく復習に取り組むことができました。
そして、櫻井先生は講義の中でしばしば語呂合わせを披露されるのですが、これが不思議と頭の中に残るのです。
実際に聞いている時は「これはちょっと強引じゃないか?」と思う時もあるのですが(すみません)、ひたすら問題演習を行う段階になると、いつのまにかその語呂合わせをブツブツ呟きながら解答している自分がいるのです。何だか魔法のよう。
かなり覚える量が多い宅建の受験勉強ですが、櫻井先生のおかげでどうにか頭に叩き込むことができました。
そして、高杉先生。
初めてお会いしたのは宅ゼミの説明会に参加した時でしたが、その際の「宅建は決して簡単ではないけれど、正しい努力を重ねていけば一発合格も可能な資格」という言葉が印象的で、「よし!一発合格してやるぞ!」と燃え上がったことを覚えています。
個人的な事情で引っ越しをした都合で色々と忙しくなってしまった時期もありましたが、毎週の講義の度に気にかけてくださったり、その時その時に合ったアドバイスをくださったりと、先生のサポートには大変助けられました。
それから、私のちょっとネガティブな性格を知ってか知らずか、毎回「いつも頑張っていますね、この調子で続けてください」と前向きな言葉をかけてくださったのが嬉しかったです。
高校を卒業してから勉強する習慣がすっかり消え去ってしまい、毎日机に向かうのはとてもしんどかったのですが、絶対に一発合格したかったのでとにかく愚直に取り組んでいきました。
私が一番愛用していたのは、シンプルで見やすいテキストです。テキストには講義中のメモをひたすら書き込み、過去問を解いてはその落書きだらけのテキストから該当ページを探し、必要があれば解説をまた書き込む。要点まとめや宿題をこなす中で分からないことがあれば、またテキストを開いて書き込み…毎日この繰り返しでした。
夏の合宿や初めて受けた模試で思った以上に点数が伸びず落ち込むこともありましたが、「大事なのは今の点数ではなく、どれだけ見直しを丁寧に行うか」というアドバイスに励まされ、解いた一問一問と愛用のテキストを照らし合わせながらひたすら見直しを繰り返しました。
その甲斐あってか、最後の模試では自己最高点を獲得。高杉先生の「いつもしっかり見直しができているから大丈夫」の言葉に自信をもらい、試験前日まで順調に勉強を進めていくことができました。
しかし、試験前夜に事件が起こります。
勉強のために立ち寄ったカフェでドーナツを2個も食べたことが原因なのか、21時ごろになって突然お腹を壊してしまいました。
本当はもう少し復習したかったのに、体調が回復せずあえなく打ち切り。すぐにベッドに入ったものの、腹痛のせいでろくに眠れず。
翌朝には復活したものの、今度は乗った電車が超満員状態。
どうにか座ることはできましたが、何と隣の人も前に立っている人も宅建のテキストを持っていることが判明。
変なところで気の弱い私は移動中に勉強することを諦め、到着するまで寝ることにしました。
ですが、不思議と不安な気持ちにはなりませんでした。
それは「ここまで全力で勉強してきた」という自負があったからです。
終点の試験会場の最寄駅までぐっすり眠って頭が冴えた私は、意気揚々と会場へ向かいました。
(途中、宅建試験の最終確認用と称してビラを配っている人たちに遭遇し、スルーを決めながら「高杉先生がおっしゃってた通りだ!本当に実在するんだ!」と不思議な感動を覚えました。笑)
そして、ついに試験開始。
まずは宅ゼミのアドバイス通りに問題用紙をパラパラとめくって全体を見ることにしたのですが、途中であることに気がつきました。…もしかして今年、難しい?
ここにきて不安に襲われつつも、絶対に一発合格したかった私は覚悟を決めることにしました。
「宅建業法と法令上の制限は確実に点数を取る!たくさん勉強してきたんだから大丈夫!」
そこから2時間、とにかく冷静になることに努めながら、できる限り丁寧に解答していくことを心がけました。
最後の数分で何とかマークシートの見直しを済ませたところで、試験終了。
終わった直後の手応えは正直何とも言えないものでした。
そわそわしながら過ごすこと数時間。宅ゼミから解答速報が送られきました。
ドキドキしながら問題用紙を広げ、震える手で自己採点したところ…38点!
「こ、これは何とかなったのか!?」と思いつつ、信じられなくてもう一度合っている箇所を数えてみると…なんと、39点!?
ますます信じられなくなり、そこから採点し直すこと、5回。笑
何度確認しても、本当に39点!!!
思わず安堵のため息が漏れました。
高杉先生にもメールで連絡すると、すぐさま返信が!
「素晴らしい!」「すごい!」「櫻井先生も喜んでいます!」とお褒めの言葉が並んでいるのを見て、嬉しさのあまりちょっと泣きそうになったのはここだけの話です。
繰り返しになりますが、宅建の受験勉強は想像以上にハードで大変なものでした。
連日深夜まで机に向かい、そのまま床で寝落ちしてしまった日も数知れず。
休日のほとんどは宅建に捧げ、最後の1ヶ月は5年間続けてきた大好きな趣味もお休みしました。
宅ゼミの自販機に売っているエナジードリンクに何度お世話になったことやら。笑
なかなか苦労しましたが、それでも頑張った分だけちゃんと結果はついてきてくれました。
高杉先生はいつも「我々が言ったことだけやってください」とおっしゃっていましたが、その言葉のおかげで迷うことなく正しい方向にまっすぐ努力していくことができたと思います。
先生方を信じて、ここまで一生懸命やってきて本当によかったです。
ネットで資格の学校を探していた時に偶然見つけた宅建ゼミナール。
ちょっと派手な(?)ホームページにびっくりしつつも、合格体験記を読んだ時に感じた「この学校、いいかも?」という私の直感は大正解でした。
櫻井先生、高杉先生、本当にありがとうございました。